長期金利上昇に振り回されるNY~円安進行は単純に良い事なの?~3/9(火)

おはようございます!

 

円安が急です。

これは日米金利差がもたらしているからです。

 

日本の長期金利も上昇していますが、(5日:0.085%→6日:0.110%)

しかし米国長期金利の急騰に追いつかない状況。

 

ここ数十年、日本は円高(およびそのトレンド予測)に苦しめられていました。

輸出立国ですから当然です。

 

ただ、私はこのブログで何度も述べていますが、一国の通貨が強いのは国力が(他国と比較して)強いのと同じ。

(これも何度も述べていますが、ジュール・ベルヌの「80日間世界一周」を読めば明らかです。)

 

もっとも、短期的に国民にとって問題なのは円安=輸入物価が上昇する事。

現在、石油が1バレル=60㌦台半ばに急上昇しています。

石油は純粋に輸入商品ですから、円安になるとモロに高騰します。

(地域に寄りますが、ガソリン価格はこの10日余りで130円→140円くらいに上昇しています。)

これは電力・ガスなど他のエネルギー価格、さらに食品価格にも影響してきます。

 

 

「円高の頃が良かった・・。」などと思う日が来ない事を祈ります。

 

今日も、怒らず、恐れず、悲しまず!

 

 

  • 週明け8日の東証・日経平均は3営業日続落、28,743.25円(▼121.07円、▼0.42%)で終えました。2月4日(28,646.50円)以来、1ヶ月ぶりの安値。日中値幅は611.64円と大きくなりました。

東証株価指数(TOPIX)は反落、終値は1,893.58pt(▼2.60pt、▼0.14%)でした。

 

米雇用指標の改善や米追加経済対策が米議会上院で可決したことを受け、朝方は買いが先行。

取引開始前に米ダウ工業株30種平均の先物が大きく伸びた事も買い安心感を誘い、日経平均は△400円近く上げました。外国為替市場で円相場が1㌦=108円台半ばまで下落した事も追い風。

 

しかし買い一巡後は、米長期金利の先行き懸念や金融政策の先行きを確認したいとの見方からからリスク回避の動きが次第に優勢に。

そして午後の取引開始後、香港ハンセン指数や上海総合指数が大幅下落(香港:▼1.91%、上海:▼2.30%)したことからすぐに日経平均は下落に転じました。

さらに米株価指数先物が下げに転じた事も不安感を誘いました。欧州中央銀行(ECB)、米連邦準備理事会(FRB)、日銀が金融政策を議論する会合が迫っており、市場参加者は神経質になっています。また機関投資家による3月末の持ち高調整(リバランス)も大きくなりそうで、上値を追うリスクを考えなければなりません。

 

ただ、経済回復への期待感もあり、総崩れにはなっていません。

原油高を背景に鉱業が上昇したほか、鉄鋼や金融など景気に敏感な業種は上昇。

 

東証1部の売買代金は2兆9,862億円。売買高は15億1,102万株。

東証1部の値下がり銘柄数889(全体の約4割)に対して、値上がりは1,211と逆転、変わらずは94。

 

※NT倍率は15.18倍(▼0.04pt)

 

◆東京外為市場で円は1㌦=108.49円~108.51円で、対前日NY比で約▼0.14円の円安でした。

 

 

  • 昨夜8日のNYは大幅にまちまちの展開。ダウ平均は続伸、31,802.44㌦(△306.14㌦、△0.97%)で終えました。一方、ナスダックは大幅反落、終値は12,609.161pt(▼310.987pt、▼2.40%)でした。SP500種株価指数は3,821.35pt(▼20.59pt、▼0.53%)で終わりました。

ダウとナスダックの明暗は、経済対策が近く成立するとの期待から景気敏感株に買いが優勢、しかしそれに伴う長期金利上昇によりハイテク株が下落したため。

6日に上院が1.9兆ドル規模の追加の経済対策法案を可決。上院が可決した法案は今週に下院で再び審議され、現行の失業給付の増額措置が失効する14日までに成立する見通し。最大1400ドルの現金給付などを含み、個人消費を押し上げると見込まれています。経済活動の再開の恩恵を受けやすい銘柄が買われました。カリフォルニア州が5日にテーマパークの営業制限の緩和を発表、「ディズニーランド」が近く再開するとの見方から映画・娯楽のウォルト・ディズニーが△6%。クレジットカードのビザや、経済対策が業績を押し上げるとアナリストが指摘したホームセンターのホーム・デポも上昇。

景気回復を見込み、8日の米債券市場では長期金利が一時1.6%台に上昇。これを好感して、ゴールドマン・サックスやJPモルガン・チェースなど金融株も高く、ダウ平均の上げ幅は一時△651ドルに達し、2月に付けた過去最高値を上回りました。

しかしこの長期金利の上昇を受けて高PER(株価収益率)のハイテク株の持ち高を整理する目的の売りが午後に加速。ハイテク株の多いナスダックではアップルが▼4%、マイクロソフトは▼2%近く下落。半導体のエヌビディアが▼7%、電気自動車のテスラは▼6%。在宅勤務や巣ごもり消費が追い風だった銘柄への売りも目立ち、ビデオ会議システムのズーム・ビデオ・コミュニケーションズは▼8%下落。

SP500種株価指数もハイテク株の急落が景気敏感株の上昇を打ち消しました。

 

◆NY外為市場で円は1㌦=108.86円~108.91円で、対前日東京比で約▼0.39円の急落(円安)でした。

◆WTIはサウジアラビアの石油施設が攻撃されたが被害が無かった事から、4営業日ぶりに反落、1バレル=65.05㌦(▼1.04㌦、▼1.57%)

◆NY金先物は長期金利上昇と逆相関の関係から4営業日続落、1オンス=1,678.0㌦(▼20.5㌦、▼1.20%)でした。

◆シカゴ日経平均先物は28,830円(▼350円)で、対大阪比で△60円でした。

※欧州は揃って大幅上昇。(英FT:△1.34%、独DAX:△%3.31【新高値更新】、仏CAC:△2.08%【一年ぶりの高値】)

 

  • 今日の東京は反発でしょうが、ナスダック下落要因の米長期金利上昇、それにつれての国内金利上昇が懸念材料。

メジャーSQを週末に控え、値幅を伴った乱高下があるかも。円安によるプラス効果は打ち消されると思います。

 

今日のレンジは28,700円~29,050円と観ます。 

 

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