台風19号を迎えて~『死』について、『母』について・・・。~10/12(土)③

こんにちは~。

昨日のマーケットコメントに引き続き、駄文を。

 

・・・それにしても、雨足が強くなってきましたね~。

風も出てきたみたい。(杉並区、現在1630

 

今回の台風19号、昭和33年(私が2歳の時)に発生して大きな犠牲(死者・行方不明者:1,269名、住家の全・半壊&流出:16,743戸)を出した、狩野川台風と似ているとか。

しかし、物心ついてから台風というものは、沖縄・九州・四国・紀伊半島で猛威を振るうもので、関東以北では起こらないとかってに思い込んでいました。

ただ一度、浪人時代(昭和50年)の822日に、台風6号が北海道を襲った事がありました。(死者・行方不明者:12名、全・半壊・一部破損:53棟)

札幌中心部と東部を分ける豊平川の河川敷が泥だらけになってしまったのを、台風一過後に驚きで眺めた事を思い出します。

 

前にも書きましたが、

TVで災害報道を観る時、ソファに寝ころびながら「現地の人は大変だろうな~、気の毒だな~。」と同情し、安否を気遣ってはいるものの、所詮は他人事。

いざ、自分事となった時は、茫然自失になるかも。

 

それを思うと、『死』そのものもそうですね。

「今までは 他人が死ぬと思いしが 俺が死ぬとは こいつぁたまらん」

これは、幕府役人でありながら狂歌師として一流だった蜀山人(太田南畝)が74才で死の宣告を受けた時に詠んだ歌。

 

まあ、直面するまでは他人事だと感じているからこそ、生きていかれるのかもしれません。

そうでない人は、怖くて居ても立ってもいられなくなるか、それこそ悟って御釈迦様になるか。

 

思い出すのは就学前すなわち幼稚園児の頃。

父の転勤で田舎町で幼少時代を過ごしました。

ある時私は、バッタかコオロギか、縁側の下のところで死んでいるのをみて、ドキッとしました。

その死骸の目とか干からびた様子とか、目に焼きついちゃいました。

たかが虫なんですが。

 

それから少しして、泣き出しそうな曇り空の日の事。

田舎の大きな家の 暗い部屋の中で一人でいた時、その死骸を思い出して『死』や『死ぬこと』がとっても怖くなったんですね。

それで、身の置き所も無く部屋の片隅で泣いていた時、仕事から母が帰ってきました。

 

「どうしたの?」と聞かれても、…何故か言ってはいけない事のような気がして、ただ泣いていました。

それでも、膝の上に乗せられ、抱きしめられてから、『死ぬ事が怖いんだ・・。』と告げました。

 

母はちょっと首をかしげて考えていましたが、

「そうね・・、皆死ぬんだけどね、○-ちゃんは、この家族の中で一番小さいから、一番長生き出来るんだよ。」と言いました。

「だからね、心配しなくても大丈夫。」

 

・・今から考えると、何の答にもなっていませんし、慰めにもなっていない。(笑)

 

でもね、その時の母の温もりと抱きしめられた体感が、不思議と私を落ち着かせてくれました。

それ以来、あまり神経質に『死』を考えなくなりました。

 

戦時中、母は苫小牧の高等女学校に通っていましたが、千歳の航空隊まで女子挺身隊か何かでお使いに行かされる事が何度かあったようです。

航空基地に入る時の衛視への敬礼の仕方を教えてくれた事があります。

ある時 空襲に遭い、防空壕に飛び込んだ事。そしてそこで見張り棟にいた兵隊さん達が死んでいった事を一度だけ、語ってくれたことがあります。

まだうら若い娘だった母にとって、それはどれだけの衝撃だったろう。

常に『死』が身近にあったのです。

 

そんな母にとって、幼い息子が『死』を怖がる事をどう捉えたのだろう。

戦争が終わって平和になって、まだ十数年の時しか経っていない。

千歳での惨劇が頭をよぎらなかっただろうか。

この年になって、聞いてみたかった事の一つです。

 

ただ一つ覚えているのは、あの時の母の温もりと、抱きしめてくれた腕の力強さ、それにより安心した事。

なんだろう、母性の持つ優しさ、柔らかさ、素晴らしさは何よりも生きていく源になるように感じます。

母は、母性は、偉大ですね。

 

さて今、なんとなく雨音が静かになっています。

まあ、降っているのは爆弾でも焼夷弾でもなく、ただの雨。

吹く音はどんなに強くても風であって、砲声では無い。

有難いです。

 

こんな事を思えるのも、私達昭和30年代前半生まれの世代までかも。

私にしても子供達には伝える術を知りませんから。

 

「悲しい時はいつも」by 松田博幸

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 なにはともあれ、諸兄、諸嬢、

お互いに、今晩の東京を無事過ごしましょう。

 

週末も、本気、正直、丁寧に!

 

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