おはようございます。
新型コロナウィルスの影響が、経済活動にとんでもない事態を引き起こしました。
昨夜NYMEX(ニューヨーク商業取引所)でWTI((米国産標準油種)が記録的な暴落。
1バレル=▼37.63㌦と史上初のマイナス価格となりました。
前代未聞です。
これは新型コロナによる経済活動の停滞の影響で、米国で原油在庫が積み上がっているため。
貯蔵能力の限界に達し、極端に言えば「金を払っても構わないから引き取ってくれ!」という状態という事です。
つまり、損失を覚悟して売り手が買い手にお金を払う、という異常事態です。午後に1バレル=▼40㌦前後まで下落しました。
タイミング悪く、21日に原油先物は5月限物から6月限物に限月交代するので、5月物を売り6月物に乗り換える動きがあった事も5月限の売りに拍車をかけたようです。
その6月限も先週末から▼18%以上下落して1バレル=20.43㌦
早朝のTV東京:モーニングサテライトで、米州住商ワシントン事務所長の高井裕之氏がこのように語っていました。
「現在失われた原油需要量は日量2,000~3,000万バレル。(先日OPECプラスで合意した)協調減産量の日糧970万バレルでは1/3カットしただけで焼け石に水。
(この状態は)石油(市場)の長い歴史の中で始まって以来と言っても過言ではない。」
私の高校時代の第1次オイルショック(1973年)と大学4年の時の第2次オイルショック(1979年)以来、オイルは産油国の意のままになるもの。
逆に言えば、オイル次第で日本の経済は翻弄されるという意識が身に沁みていました。
翻れば、かの大東亜戦争(太平洋戦争)も石油の争奪が一つ大きな原因で、結局その不足が戦いの帰趨を決めた一因でした。
それが、こんな事態になるとはね‥。
神様は色々な事を人類に体験させてくれます。
・・それにしても、本年1月2日の1バレル=61.18から先週末には1バレル=18.27㌦台まで1/3以下になっているのに、
東京杉並区の我が家の近所のガソリン代は1ℓ=140円台半ばから現在は1ℓ=121円。▼14%強しか値下がりしていない。
流通コストを加味しても、高値止まりし過ぎ。少なくとも1ℓ=90円台になっていなければおかしい。
・・・ただ、それだと倒産するガソリンスタンドが続出するか・・・。
ただでさえ、不景気の足音が軍靴のように不気味に迫っているし。
悩ましいです。
今日は顧問先に出社予定日。
今日一日、怒らず、恐れず、悲しまず! (中村天風師)
- 週明け20日の東証・日経平均株価は反落、19,669.12円(▼228.14円、▼1.15%)で終えました。東証株価指数(TOPIX)も反落、終値は1,432.41pt(▼10.13pt、▼0.70%)でした。
前週末のNYは大幅高となりましたが、東京は前週末にNY高を見越して大幅高(△3.15%)だったため、利益確定売りが優勢。
日本はまだ緊急事態宣言発動の効果を見極める段階として先行きへの警戒感がある事も下落理由。
財務省は8時50分に3月の貿易統計(速報)を公表、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は△49億円の黒字と、市場予想の中央値(△4,200億円)を大幅に下回った事もマーケットにはマイナス要因。
下げ幅は寄り付き後に一時▼285円程度まで拡大しましたが、売り一巡後は個人投資家等から小型株の物色を中心に押し目買いが入りました。
もっとも新規材料に乏しく、薄商いのなか次第に膠着感が強まり、日中値幅は172.59円と2月14日以来およそ2ヶ月ぶりの狭さ。
ただ時間外取引で米原油先物相場が一段安となったものの、石油関連株を売る動きは限られました。
東証1部の売買代金は1兆9,656億円。売買高は10億6,542万株。
東証1部の値下がり銘柄数は1,035(全体の47.7%)。値上がりは1060銘柄、変わらずは73銘柄。
◆東京外国為替市場で円は1㌦=107.68円~107.70円で、対前夜NY比で▼0.16円の円安でした。
- 昨夜20日のNYは3営業日ぶりに反落。ダウ平均は23,650.44㌦(▼592.05㌦、▼2.44%)で終えました。ナスダック終値は8,560.73pt(▼89.41pt、▼1.03%)で、SP500種株価指数終値は2,823.16pt(51.43pt、▼1.79%)でした。
大幅下落要因は、コラムに書いたようにニューヨーク原油先物相場が史上初のマイナス圏に落ち込んだ事。
採算悪化への懸念からエクソンモービルなどの石油株のほか、キャタピラーなど資本財株が売られました。
中国の顧客から小型機「737MAX」の受注が取り消されたと伝わった航空機のボーイングが▼7%近く下落。
化学のダウやクレジットカードのアメリカン・エキスプレスも下げ、テーマパークの閉園の長期化懸念が強まった映画・娯楽のウォルト・ディズニーも売られました。
米景気の悪化を警戒した売りで銀行株も大幅安。
トランプ米政権と米議会指導部は、中小企業への支援などを含む4,500億ドル規模の追加の経済対策を発動する方向で調整していて、この日にも合意するとの観測もありましたがは調整がつかなかったと伝わると売りが加速、ダウ平均の下げ幅は一時▼615㌦に達しました。
ただ消費者の「巣ごもり消費」の恩恵を受けるとの見方から、ネット通販のアマゾン・ドット・コムや動画配信のネットフリックスなどの上昇が支えとなり、ナスダックは小高く推移する場面も。
◆NY外為市場で円は1㌦=107.61円~107.64円で、対前日東京比で△0.06円の円高でした。
◆WTIは歴史的な大々暴落、前代未聞のマイナス価格で1バレル=▼37.63㌦(▼55.90㌦、▼306%)、NY金先物は4営業日ぶりに上昇、1オンス=1,711.2㌦(△12.4㌦、△0.73%)でした。
◆シカゴ日経平均先物は19,310(▼295円)で、対大阪比で▼330円でした。
- 今日の東京は急落でしょう。老境マーケット自体、自身の方向性を決められなくなっているように感じます。
アルゼンチンの国債が今月22日(明日)に償還期限が迫っています。支払が保留されればすなわちデフォルト。
今晩のNYを観たい、という事でしょう。日銀のETFがどのタイミングで入るか、それだけです。
今日のレンジは19,200円~19,700円と観ます。
コメントを残す