おはようございます。
では、昨日の続き 鎌倉夜話から古月和尚の話、その二を。
こちらが一昨日(4/21)のブログ(法華経修行と若い頃の一九會での修行の事など)で記した事の ‘答え‘ になります。
「天地を友とする心」(p136)から
古月さんではまだ有りがたい話がある。
それは古月さんがやはり盤珪老師のところで、老師の侍者(小姓)を勤めていたときの話で、
老師が檀家から寄進された五両の金を、包みごと紛失させてしまったのであった。
老師は侍者の一人に金の行衛を知らぬかと訊かれたので、忽ちそれが侍者料での物議となり、だんだん話が大きくなって、
終に僧堂中の問題となり、副司量では種々詮議を重ねたが皆目分からず、結局これは誰か盗ったに違いないという見込で、
逆行道を習して罪人を検挙しようということになった。
(中略)
こうしていよいよ明日は、世にも忌まわしい逆行道が行われるというその前夜、古月和尚の姿が突然見えなくなった。
これゃ変だと知らべてみると、「罪は自分にある。侍者として申し訳の無い不始末をした」という古月和尚の置手紙が現れた。
「あの狸奴、普段殊勝面して人々を瞞着して・・・なんという偽善者だ」と、誰一人古月の悪口を言わぬ者はなかった。
程経て盤珪老師が、なにか調べものをするため、本箱から甲乙の書物を漁りだしていると、いつか紛失した筈の五両の金が
本箱からひょっこり現われ出た。見れば檀家から受け取った時の包みのまゝである。老師はこの金包みを檀家から受け取ると、自身
本箱の中へ入れておいたのを忘れてしまったのであったことを、今はっきり気がついた。
「これはとんだことをした、早速古月をよび戻せ」と、老師は八方に手を分けて古月和尚の行衛を探させたが、
もうどこへ行ったやら、分からなかった。
侍者としての職責を重んじ、類を他に及ぼすまいと、罪を一身に負って自決した古月和尚の心事は、まことに立派なものじゃ。
幸にしてあとから金が出たからいいようなものの、若し出なかったら、どろぼうで終わってしまうのだからな、
人を相手にせず、天地を友とする高潔な心でなくては とても出来る仕事じゃないよ。
(後略)
いかがでしょう?
実は、この古月和尚とは、「東に白隠あり西に古月あり」と言われた希代の名僧です。
若い頃、この話を聞いた時には、ただのお坊さんだと思っていたのと、この文章の下から3行目にある「自決」が「自裁」の意味だと勘違いして、
和尚に深い同情を覚えました。
なぜか彼に間違った感情移入をしてしまって、「天地を友」どころか悲しみに似た孤独感に浸ってしまった事を覚えています。
「天知る、地知る、我知る」という言葉がありますが、人を相手にしないと決めると 仕事を含め物事はほんとに進めやすい。
でも、それで頓挫してしまう事も、もちろんあります。最悪、その仕事などを辞めるとか、その人から離れる、という形で。
どうも、私にはその傾向があったなぁ、と思います。
それが高じて「中途挫折運」を招いてしまう傾向があったのかも。
つまり、心ひとつの置き所を間違えてしまっていたのかもしれない。
人を相手にせず「天地を友とする心」のつもりが、ただの人との苦しい交わりを切り捨ててきただけなのかもしれない。
齢還暦を過ぎても物思うことしきりです。
さて、この「天地を友とする心」の章ですが、上に書きました白隠禅師のエピソードで締めくくられます。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BD%E9%9A%A0%E6%85%A7%E9%B6%B4
白隠禅師はいやしくも仏門を叩いた人で知らない人はいないでしょうから、
仏教に興味のない方でも名前くらいは聞いたことがあると思います。
明日はそれをご紹介して石津寛先生著「鎌倉夜話」(小倉鉄樹先生座談)をおしまいにします。
今日も、本気、真剣、丁寧に!
- 今週の経済指標(前回→市場予想)
4/25(火)米国:2月住宅価格指数前月比(±0.0%→△0.3%)
:2月S&P/ケースシラ―住宅価格指数前年比(5.73%→5.70%)
:3月新築住宅販売件数(59.2万件→58.5万件)
: ; (△6.1%→▼10%)
:4月消費者信頼感指数(125.6→123.3)
:4月リッチモンド連銀製造業景況感指数(22→16)
4/27(木)日本:日銀金融政策決定会合、日銀展望レポート
ユーロ圏:4月経済信頼感(107.9→108.0)
:4月消費者信頼感・確報(▼3.6→▼3.6)
:欧州中銀金融政策発表(±0.00%→ ? )
米国:3月耐久財受注前月比(△1.8%→△1.4%)
: ;除輸送用機器(△0.5%→△0.5%)
:先週の新規失業保険申請件数(24.4万件→24.0万件)
:3月卸売在庫前月比(△0.4%→△0.3%)
:3月中古住宅販売保留件数指数前月比(△5.5%→▼0.8%)
4/28(金)日本:3月消費者物価指数前年比(△0.3%→△0.3%)
: ; 除生鮮食品(△0.2%→△0.2%)
:3月失業率(2.8%→2.9%)
:3月有効求人倍率(1.43→1.43)
:3月鉱工業生産速報前月比(△3.2%→▼0.8%)
ユーロ圏:4月消費者物価指数速報値(△1.5%→△1.7%)
米国:1-3月期GDP前期比年率(△2.1%→△1.3%)
:1-3月期個人消費速報前期比年率(△3.5%→△1.0%)
:1-3月期GDPデフレーター速報前期比年率(△2.1%→△2.0%)
:1-3月期コアPCEデフレーター速報前期比年率(△1.3%→△2.0%)
:4月シカゴ購買部協会景気指数(57.7→56.8)
:4月ミシガン大消費者信頼感指数(98.0→98.0)
4/30(日) 中国:4月製造業PMI(51.8→51.7)
:4月非製造業PMI(55.1→ ?)
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