おはようございます。
昨日とはうって変わった良い天気ですね。
この天気にはそぐわないですが、ちょっと悲しい続きをお話しします・・・。
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ボスが来た次の日曜日に、JKCの大会のようなものがありました。
父はそこに、ボスを連れて颯爽と出かけていきました。さぞ、得意だったと思います。
ただその日は、初夏でしたがこの季節に札幌特有の風が吹く、とても寒い日でした。
空は暗く、木々が鳴っていました。
小雨交じりの中、夜になって帰ってきた父とボス。
何故か、ボスは餌を食べようとしません。なんか元気がない様子。
まあ、人込みの中で疲れたんだろう、一日待てば、元気になるだろう、という事で、ボスを台所の隅に寝かせました。
ハッピーは。例の茶箪笥の上から、目を丸くして観ていました。家の中全部を自分の領土としていたハッピーには迷惑なことだったかも。
翌月曜の朝、気がかりでしたが、父は銀行に、姉と私は小学校に行きました。
…そして、学校から帰ったら、何と勤めに行っているはずの父が家にいて、一生懸命、ボスを看病しているんです。
見ると、ボスはブルドッグ特有の低い鼻から、青い鼻水を垂らしています。保健婦だった母は、
( ̄¬ ̄)「これは、風邪というよりもっとひどい状態ね。」と言っています。
(-.-)y-~「獣医でもないのに、黙っとれ!」
結局、獣医さんが来ましたが、首を振るばかり。
夜になっても、苦しそうに浅い息をしているボス。
父はずっと付き添っています。
(-.-)y-~「遅いから、お前たちは寝なさい。」
(^^)()「私たちも起きてる!」
(-.-)y-~「いいから寝なさい!」
泣きそうになりながら、子供部屋に戻りましたが、いつもの茶箪笥の定位置からハッピーが心配そうに見ていました。
・・・そして翌朝。
目が覚めて、姉と二人で走って台所に行くと、父がうつむいてボスを撫でていました。
穏やかな顔で、静かに静かにボスを撫でていました。
(^^)()「お父さん、ボスは・・・?」
(-.-)y-~「ああ、逝っちゃった。」
(^^)()「え!?」
ボスは安らかな顔で、まるで眠っているよう。
今にも、首を上げて クウン、と鳴きだしそう。
姉も私も、 一言も口を利く事ができませんでした。
そこへ母が泣きはらした笑顔で、
(・∀・)σ「さ、学校遅れるから、ご飯を食べなさい!」 と断固とした声。
母のこういう時は、口答えはできません。何か言うと、母も泣き出してしまうから。
姉に促されて、ちゃぶ台に行き、卵か納豆だったかでご飯を済ませ、姉と一緒に学校に行きました。
行き道、二人とも、一言も話さなかった。話せなかった。
その日、学校で友達から、( ̄∇ ̄ノノ“「おまえんち、ブルドッグ飼ったんだって?すげーなあ、今度見せてくれよ。」と言われて、つらかった。
なんて答えたのか、覚えていません。
その日、学校から帰ったら、誰もいなくてガランとした家の中。
ドキッとしました。
子供部屋にランドセルを放りこみ、台所にいきました。
しかし、もう何の跡もありません。母が片付けたのでしょう。
ただ、ちょっとだけ、乳臭さが混じった子犬特有の匂いが残ってました。
始めて、喪失感が伝わってきました。 泣いていいんだろうけど、泣けない。
悲しいより、そこにいる筈のものがいなくなってしまった事の大きさに、心の整理がついていなかったのかもしれません。
子供部屋に戻って壁にもたれて足を延ばしてぼんやり坐っていた時、ふと暖かい気配。気が付くと、部屋の入り口で黒猫ハッピーが、じっと私の顔を眺めています。
「ハッピー?」と呼ぶと、尻尾を立てて歩いてきて、そばに座りました。
鳴く事の少ない猫でしたが、私の顔を見て小さく鳴きました。
それから体を私にこすりつけて、うずくまりました。
私は、左手でハッピーの背中を撫でました。
毛並の柔らかさと確かな暖かさを掌に感じた時、今朝の父の様子が思い浮かびました。
いつのまにか顔が、涙と鼻水でぐちゃぐちゃになっていました。
・・・どれくらいの時が経ったか。
母が帰ってきた音で、ハッピーはすっと立ち上がって、玄関の方へ歩いて行きました。
もう、あたりは薄暗くなっていました。
(続)
愛し君へ「森山直太朗」
https://www.youtube.com/watch?v=I5zAz77erpo&feature=related
今日も、本気 正直 丁寧に。
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